※こちらの活動は赤い羽根共同募金会の台風19号ボラサポ助成金をいただいての活動です※
2020年1月1日~2020年4月30日の期間、栃木県栃木市・宇都宮市を中心として昨年2019年10月12日の台風19号で被災された方を食品で支援するための食品パッケージ「きずなセット」の作成作業を実施しました。
「きずなセット」の内容は精米3㎏・レトルト食品・乾麺・味噌・パスタ・おでん・めんつゆ・栄養ゼリー・お菓子等を段ボールに約6㎏詰め込んだものです。(発送時期によって内容は変化しています)
1月~2月は食品の確保・栃木市での活動拠点の選定・配送先の選定・現地の関係機関との連携のための打ち合わせ・栃木市での活動拠点への食品の移送・必要な物資の発注…等々の準備を実施しました。
初めて栃木市で「きずなセット」の作成作業をしたのは2月29日でした。
それ以降4月30日まで、毎週火曜日~金曜日に食品の確保や移送準備を行い、毎週土曜日に栃木市で「きずなセット」の作成を行っておりました。
最終的に488個の「きずなセット」(重量にして約3トン)の作成をすることができました。
今回の活動を振り返ってみて一番大変だったと感じることは、新型コロナウィルスの影響です。
活動の準備が整い、いざ活動開始!となった2月下旬に、栃木県内で感染者が確認されました。
それ以降に予定されていたフードドライブは全て中止になり、また事務所に食品を求めて訪れる方もどんどん増えていき、食品の寄付をしに事務所を訪れる方が激減しました。
食品の確保が困難になり入庫量が減る中、食品の提供を求める方が増え出庫量は増えていく…そんな負のスパイラルが始まっていました。
この状況を打破するきっかけとなったのは4月初頭のメディア報道です。
読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、下野新聞、とちぎテレビ、NHK等が、フードバンクうつのみやの危機を報じてくださり、食品の寄付量・件数が一気に増加しました。
「新聞・テレビを見て寄付に来ました」という個人の方々や、全国から宅急便で食品の寄付を送ってくださる方、温かいメッセージを添えて食品の寄付をくださる方…多くの皆様に支えられた活動だと改めて実感しました。
栃木県庁保健福祉課が「県庁フードドライブ」と銘打って県庁職員や出先機関から食品を集めてくださいました。
また、とちぎコープが県内全店を挙げて食品募集の強化を行ってくださいました。
配送先の確保も大変でした。個人情報保護の観点から、配送先の情報を得ることが非常に難航しました。
個人宛てに配送することに限界を感じ、栃木県内各地の社会福祉協議会に連絡をしたところ食に困っている方が大勢いらっしゃるとの情報を得ることができ、県内の社会福祉協議会宛てに発送して必要としている方に届けていただきました。
更に宇都宮市内で活動しているこども食堂とも連携し、必要としている方に繋いでいただいて配送をしました。
こうしてブログを書いていると、私たちだけでは到底完遂することは不可能であり、多くの皆様の善意で成り立っている活動であると改めて感じました。
この「きずなセット」の活動は規模は縮小するものの、継続していきます。
今後も私たちの活動を応援し見守っていただけると嬉しいです。