今年はコロナ禍で日常が一変しましたが、もともとぎりぎりの生活をしていた人は特に大きな打撃を受けています。昨年度(2019年)と今年度(2020年)の4~11月までのフードバンク相談者の人数をグラフにしました。
注目① 20代の相談者が昨年比約2倍
20代の相談者は、昨年の14人に比べて今年は36人と倍増しています。利用理由は、「安定した職につけない」「母子家庭での困窮」が目立ちました。また、今年に入って外国にルーツのある人の利用が増えました。スリランカ人やフィリピン人の労働者や、中国人・ベトナム人の留学生も相談に来ました。きずなセット(食品パッケージ)提供活動により、フードバンクの存在への認知が進んでいることも要因です。
注目② 40~60代の現役世代の相談が多い
昨年と同様に、40~60代の相談者が多いです。特に50代は22人増えています。利用理由は、「母子家庭での困窮」「一人暮らしで頼る人がいない」「低年金+コロナ禍での失業」が目立ちました。
注目③ 70代の利用者が約2倍に
低年金や無年金で、パート労働で生活を維持していた層が、コロナ禍の影響で失業。また、持ち家があり車もあり・・・様々な事情で生活保護を申請したくてもできない人もいました。
全世代の相談者が昨年よりも上回り、コロナ禍の深刻な状況が浮き彫りになりました。このグラフは、実際に事務所に相談に来た人数のみです実際はきずなセット提供活動(全7回)や福祉施設、子ども支援施設等への食品提供も行っており、より多くの人へ食品をお渡ししています。
活動を応援してください
フードバンクうつのみやでは会員を募集しています。「食品ロス削減への貢献」「生活困窮者への食品提供・総合相談支援」を目的とし、栃木県内全域で活動しています。私達の活動は、会費や寄付が頼りです。これらがないと、生活に困窮する方に食品をお渡しすることができなくなってしまいます。
ぜひご入会いただき、ともに生活に困窮する方への支援をしていただけませんか。ご協力よろしくお願いいたします。(み)